こんにちはオフィシャルカルテルショップの佐々木です。4月に入り春っぽい雰囲気が増し気持ち良い日が多くなってきましたね。

ただ、コロナウイルスによる不安は首都圏を中心に増すばかりですね…….、私たちのショップはものすごく人で溢れることは少ないですが、アルコール消毒を中心に注意を払っております。

SHOPがある大通西20丁目の道路には中央分離帯があるのですが、そこに残っていた雪も完全に溶けました。ちょっと嬉しくなったので、社有車の通称「Kartell Car(カルテル・カー)」を前に置いて撮影してみました！黒いボディに赤いKartellロゴがぴったりだと思いませんか？

そんなカルテルCARの前に、カルテルの定番人気チェアのひとつ「MASTERS マスターズ」を置いてみましたよ。春っぽいパステルカラー3色を選んでみました。今回のブログではこの「MASTERS マスターズ」を徹底紹介していきます。

マスターズ、その背もたれのデザインには秘密がある 

マスターズは全10色というカラー展開や、少しくぼんだ座面部分による滑らかな座り心地が特徴です。基本的にダイニングチェアとして4脚などを揃えて使う方が多いです。ただ、ゴールドなどのメタリックカラーは1脚でも存在感抜群で、空間のアクセントとしておかれる方もいますね。

色違いで並べてみても可愛いですよね、プレーンカラーはマットな質感、メタリックカラーはツルツルした質感です。

そしてマスターズが持つ、最大の面白い特徴はその背もたれの形状なんです。

背もたれをクローズアップしてみますね。

マスターズに初対面するほとんどの方が「なんだか変わった面白い形状だね」っておっしゃいます。そして、鋭い方の中には「なんか見たことあるような気がする……」なんておっしゃる方もいます。

実はその秘密は座面の裏側で端的に説明されています。マスターズをひっくり返してみると…..

全てのカラーにこんな刻印がされているんです。縦に並ぶ４つの線、これを見ておわかりでしょうか？「なるほどっ!!」って方もいれば、「はっ？何言ってんの」って方もいますよね…..笑

マスターズは３つの名作チェアのデザインが重なっている！ 

さて、この徹底紹介ブログをはじめて4つ目のアイテムになりますが、いつもスタッフとして登場するのは私(佐々木）だけでした。ですので「一人でお店やってて大変だね….」なんて言われることもある(笑)のですが、実はもう一人頼れる店長が居ます！！

 酒井店長ーーーーー、マスターズのもっと詳しくて面白い説明をお願いしますーーーーーー。

店長が螺旋階段を颯爽と降りてきたー！

 はじめまして店長の酒井です。家具に関わる仕事をして20年以上になります。こんな私が登場して良いものか迷いましたが、今回ピックアップするのがマスターズと聞き黙っていられませんでした！カルテルを代表するアイテムのひとつであるマスターズ、その最大の特徴を私なりに説明させていただきます。

さて、先ほど佐々木がご紹介した「座面の裏にある刻印」ですが……

＜画像右のグラフィックはオフィシャル・カルテルWEBより転用＞

わかりやすく刻印を白くなぞってみました。併せて右の画像も見るともうおわかりでしょう、そうなんですマスターズは３つの名作チェアの背もたれが融合された形状なんです!!

一番上が「セブンチェア（アルネ・ヤコブセン）」、真ん中がチューリップチェア（エーロ・サーリネン）、3つ目がシェルチェア（チャールズ＆レイ・イームズ）。そして一番下がそれらのアウトラインが重ねられた「MASTERS マスターズ」なんです。

え？わかりづらいですか？ではもうちょっとわかりやすく説明しますね。

要するにこういうことです。　←「セブンチェア（アルネ・ヤコブセン）」　中央：シェルチェア（チャールズ＆レイ・イームズ）　→チューリップチェア（エーロ・サーリネン）という３つの名作チェアの背もたれを再現して……

その３つのアウトラインを重ねると……

完全に一致。

マスターズの背もたれが再現されました。

こちらがデザイナーのPhilippe Starck(フィリップ・スタルク)、ご存じの方も多いでしょうが世界的デザイナーのおひとりです。こんなお茶目な感じのおじさんなのに、発想して実現してしまうところがスゴイ….！商品化できるカルテルもスゴイですね……！